選挙で白票を!というのはレアかな?と思って調べると、海外では白票行動が一般的な国や制度化された国もありました。これらの国の民主政治が良いとは思いませんが、政治への意思表示の選択肢として、自分は白票は「有り」だと思います。
自分は過去に白票を何度か投じたことがあります。
自分は、意思表示として無投票よりも、白票のほうが遥かに良いと思っています。

以下参考:
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海外での事例:(白票運動:空白投票運動や制度がある国とか)
スペイン(Voto en Blanco:議会選挙の平均投票率: 約70%)
空白投票は法的に認められた有効な抗議投票で、「None of the Above」(どの候補もなし)の意味を持ちます。比例代表制で議席配分に影響を与え、得票率の計算に含まれるため、政党の議席獲得を間接的に妨げることがあります。また、選挙閾値(例: 3%)の計算にも空白票が加算されるため、小政党に不利になる可能性があります。伝統的に抗議の手段として定着しており、ウェブサイト(votoenblanco.com)のような専用プラットフォームが存在し、民主主義の「誘拐」に対するプロテストを呼びかけています。
組織化された運動として、空白投票を積極的に推進するグループがあり、政治家や政党への拒絶をシグナルとして活用されています。
フランス(Vote Blanc:大統領選の平均投票率: 約75-78%)
空白投票(空の封筒や無記入の投票用紙)は、2014年の法改正で別途集計・公表されるようになりましたが、依然として「有効票」(suffrages exprimés)には含まれず、選挙結果に直接影響しません。抗議として用いられることが多く、特に大統領選の決選投票で増加します(例: 2017年決選で約11.5%の空白・無効票)。運動としては、空白投票の完全な有効化(有効票としてカウント)を求めるキャンペーンが存在します。一部の政党や市民団体が、投票義務化と併せて空白票を「本物の選択肢」として認めるよう主張していますが、まだ実現していません。
コロンビア(Voto en Blanco:大統領選の平均投票率: 約50-55%でラテンアメリカでは低め)
ラテンアメリカで最も強力な空白投票制度を持ち、憲法で規定されています。空白票が最多得票となった場合、選挙を無効とし、新たな候補者で再選挙を実施しなければなりません(初回選挙の候補者は出馬不可)。抗議運動として積極的に組織化され、腐敗や既存政党への不満を表現するツールとなっています。過去に地方選挙で空白票が勝利し、再選挙を強制した事例があります。全国レベルの大統領選ではまだ最多になっていませんが、2014年頃に世論調査で24%を記録するなど、注目を集めました。
ペルー(大統領選の平均投票率: 約75-80%、強制投票のため高く、棄権罰金あり)
2000年の大統領選で、候補者アレハンドロ・トレドが選挙不正を理由に撤退し、支持者に空白・無効票(spoiled ballot)を呼びかけました。結果、約31%が空白・無効となり、強力な組織化されたプロテスト投票の例となりました。強制投票制のため、空白・無効票が抗議の主な手段となりやすく、キャンペーンが頻発します。
アメリカのネバダ州:(None of These Candidates)
「None of These Candidates」という正式オプションがあり、プロテスト投票として機能。
- 1976年共和党下院予備選挙 「None of These Candidates」が16,097票で最多を得票しましたが、制度上実際の候補者(Walden Earhart、9,831票)が勝利。このオプションは1975年から導入され、不満表現として機能しますが、勝っても当選せずシグナルに留まります。
- 2014年民主党知事予備選挙 「None」が30%で最多、候補者不足への抗議を示しました。
- 2024年共和党大統領予備選挙 Nikki Haleyが唯一の主要候補だったが、「None」が最多票を獲得(Trump支持者のプロテスト)。
その他の国際事例
ラテンアメリカ全体: 空白・無効票が抗議投票として一般的で、1980年以降の大統領選で平均5.5%以上。ボリビアでは空白・無効が過半数で再選挙を強制する制度があります。イタリア: 空白(scheda bianca)と無効(scheda nulla)は区別され、抗議として用いられますが、結果に直接影響せず、主に不満のシグナルです。これらの運動は、主に既存の政治エリートやシステムへの失望から生まれ、SNSや市民団体を通じて拡散されます。特にスペインやコロンビアのように制度的に効果がある国では、組織的なキャンペーンが活発です。一方、フランスのように象徴的な役割に留まる国では、制度改革を求める運動が続いています。
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日本での事例
2018年(平成30年)10月28日執行の岩手県雫石町議会議員補欠選挙では、無効票が全体の約33.66%(3138票)と非常に高い割合になり、全国的にも注目された珍しいケースとなりました。
投票総数:9325票
有効投票数:6186票
無効投票数:3138票(無効率約33.66%)
当選した候補者(3710票)に迫るほどに無効票が多い異常な結果でした。
主な理由として、同日に行われた雫石町長選挙への関心が高かった一方で、町議補選の候補者2名が選挙ポスターに顔写真を掲載せず、選挙カーや街頭演説もほとんど行わず、名前・顔・政策が有権者にほとんど伝わらなかったことが挙げられます。投票所で町長選の投票用紙を受け取った有権者が、町議補選については「誰に投票すればいいかわからない」として白票や無効な書き込みをしてしまったケースが多かったと分析されています。他の年の雫石町議補選(例:2014年など)では無効票が89票程度と普通の水準でしたが、2018年のケースが圧倒的に無効票が多い例として知られています。
選挙ドットコム記事(詳細解説):https://go2senkyo.com/articles/2018/11/20/38839.html
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思いつきアイディア
かならずしも良い結果を生むとは思いませんが、思いつきのアイディアとして
(1)議席数を自動変動
白票や投票率によって議会の議席数を自動変動させる仕組みです。国政では無理でも地方議会ではまだ実現可能性があるかもしれません。議員定数は地方自治つまり条例によって決められます。つまりプログラム条例で上限と下限をきめて、白票や多い場合や投票率が低い場合には自動的にそれに応じて議席数を減らします。そして白票が少ない、投票率が高い場合には自動的にそれに応じて議席数を増やすというものです。
(2)白票が多いと再選挙となるアイディア
現在は白票は無効票として法定得票数としてカウントされません。まずは白票を法定得票数にカウントするアイディアです。つまり白票が多い選挙ではその分だけ再選挙の可能性を高めます。
法定得票数を得られない場合は当選無効となります。例えば定数1の首長選挙の場合で得票1位の候補者が法定得票数に満たないリスクもあがります。
更に進めると、議席数1(首長選挙など)で白票が1位だと自動再選挙となるアイディアに繋がります。