いろいろな自治体の首長選挙において「与野党相乗り候補」が相次いてます。
与野党相乗り候補がダメな理由は「利権構造の維持と改革の停滞」です。
与野党相乗り候補は、既得権益を共有し利権構造にメスが入りにくくなります。そして利権構造に手を入れられないために政治改革(例: 行政効率化や透明性向上)が進まないことが予想されます。オール与党化した首長はそれぞれの政党の影響下に置かれ、独立した政策実行が難しくなります。
結果として、地方政治の利権構造の維持と改革の停滞を招きます。
具体例:与野党相乗り首長の自治体における財政調整基金(予備費:家計でいうと貯金のようなもの)の減少
自治体例 | 首長の相乗り状況 | 財政調整基金の状況(推定) | 要因分析 |
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横浜市 | 与野党相乗り | 基金ほぼゼロ、減債基金取り崩し3400億円不足 | 利権支出増加、改革停滞による財政悪化 |
京都市 | 与野党相乗り(複数期) | コロナ禍で基金ゼロ化 | 相乗り議会での予算バラマキ、取り崩し容易 |
# 横浜市で継続して行われている減債基金取り崩しとは、公債返済の為の予備費のようなものであり取り崩しは禁じ手のようなもの。